【男性向け】ミノキシジルとは?知っておくべき全知識を現役医師が解説


あなたは

・ミノキシジルの効果とは何か知りたい

・抜け毛を治したい

・髪を増やしたい

とお考えではありませんか。

結論から言えば、

ミノキシジルとは科学的に効果が証明されている発毛剤・発毛治療薬に含まれる成分です。

発毛剤に含まれる成分であるミノキシジルを正しく使用すれば、髪を増やすことは可能です。

しかし、発毛成分や発毛剤はたくさんあり、何を選んでよいかわかりませんよね。

この記事を読むことで、ミノキシジルの作用・副作用を理解し、自分にあったて適切な発毛剤を選べます。

この記事では、1章でミノキシジルについて最初に必ず知っておくべきこと、2章でミノキシジルの発毛作用・効果が出るまでの期間、3章:ミノキシジルの副作用と注意点、4章でミノキシジルの適切な使用方法について解説しています。

この記事を読んで、ミノキシジル配合の発毛剤を使用しAGA治療を始めてみましょう。

※AGA治療とは?

AGA治療とは薬を服用して抜け毛予防や発毛促進を行う治療法です。

1章:ミノキシジルとは?最初に必ず知っておくべきこと

この章では、

ミノキシジルとはどんな成分であるか?

使用するときに最初に知っておくべきことを解説します。

具体的には

・ミノキシジルとは「発毛治療・発毛剤に使われることが多い成分」であること

・ミノキシジルが含まれる代表的な発毛治療・発毛剤

を説明します。

1-1:ミノキシジルとは「発毛治療・発毛剤に使われることが多い成分」のこと     

ミノキシジルは1988年にAGA治療薬として承認されました。現在ではフィナステリド、デュタステリドと並ぶ、代表的なAGA治療薬のひとつとなっています。

ミノキシジルは毛細血管を広げて血液の流れをスムーズにするだけでなく、主に髪の毛の成長を促す毛乳頭細胞に働きかけ、ヘアサイクル(毛周期)を延長させる働きを持っています。さらに、毛乳頭細胞からつくられる「発毛因子」の産生を促したり、毛乳頭細胞そのものを増殖させたりする働きもあることから、ミノキシジルは発毛を促す成分として位置づけられています。

1-2:ミノキシジルが含まれる代表的な発毛治療・発毛剤

ミノキシジルが含まれる代表的な発毛剤は

・アンファー スカルプD メディカルミノキ5

・大正製薬 リアップX5 プラスネオ

・ロート製薬 リグロEX5

・ロート製薬 リグロEX5エナジー

・アートネイチャー LABOMO ヘアグロウ ミノキシ5 60mL

・大正製薬 リアップジェット

・大正製薬 リアップEXジェット

・佐藤製薬 アロゲイン5

などがあります。

いずれも新しい毛の発生を促進したり、既にある毛髪の成長を促進したりする作用があります。

2章:ミノキシジルの発毛作用・効果が出るまでの期間

この章では、ミノキシジルの発毛作用・効果が出るまでの期間について解説します。

・ミノキシジルの発毛作用

・ミノキシジルの効果が出るまでの期間

それぞれ説明します。

2-1:ミノキシジルの発毛作用

ミノキシジルは「インスリン様成長因子1(IGF-1)」や「血管内皮細胞増殖因子(VEGF)」などの発毛因子の産生を促進する働きを持ち、これらの成長因子が毛母細胞を刺激することで髪の毛の育成を促します。また、毛母細胞へ必要な栄養や指令を送る毛乳頭細胞そのものを増殖させる効果も併せ持つとされ、これらの作用により発毛を促すと考えられています。

2-2:ミノキシジルの効果が出るまでの期間

ミノキシジルの効果が出るまでは使用開始からおおよそ6カ月ほどとされています。しかし、早い方では3カ月ほどで効果が出る場合もあり、個人差が大きいことが特徴です。早い段階で効果が出ないからと服用をやめず、最低でも6カ月間は使用を続けてみましょう。

3章:ミノキシジルの副作用と注意点

この章ではミノキシジルの副作用と注意点について解説します。

具体的には

・ミノキシジルの副作用

・ミノキシジルの使用に注意が必要な人

・ミノキシジルの服用や他の薬と併用する時の注意点

・ミノキシジルをやめてしまうとどうなってしまうか

それぞれ説明します。

3-1:ミノキシジルの副作用の一覧

副作用自体の発生頻度は全体的に低く、厚生労働省から報告されているデータによるとミノキシジル5%含有外用薬において、副作用発現率は「3,072例中271例 (8.82%)、 378件」とされています。

重篤な副作用の発生頻度は比較的低いです。

また、長期投与の場合でも重篤な副作用はほとんどないものの、次のような副作用は報告されています。

・初期脱毛

・皮膚炎

・動悸・息切れ

・頭痛やめまい

・手足、顔の浮腫(むくみ)

・多毛症

・肝機能障害

・心疾患

それぞれ説明します。

・初期脱毛

初期脱毛とは、ミノキシジルを使い始めてすぐに起こる一時的な抜け毛です。

使用して10日から2週間程度の時期で起こり、1-2ヶ月程度で終わるとされています。

・皮膚炎

軽いものはそう痒感やふけなどのかゆみを伴う症状が起こります。

重症の場合、全身にかゆみが起こる場合もあります。

・動悸・息切れ

ミノキシジルの血流促進による副作用です。

胸がどきどきしたり、苦しくなったりします。

・頭痛やめまい

血圧を下げる働きによって、起こります。

立ちくらみのような症状が出る場合もあります。

・手足、顔の浮腫(むくみ)

血液やリンパ液の流れが滞り、むくみが起こります。

・多毛症

ミノキシジルの内服薬は成分が血液によって全身へ運ばれます。

髪だけでなく、全身の体毛まで伸びたり濃くなったりする場合があります。

・肝機能障害

薬によって肝臓に負担がかかります。頻度は稀です。

・心疾患

冠動脈と呼ばれる心臓に栄養を送る血管への血流が減少する場合があります。

ミノキシジルを使用していて、これらの症状が起こったり、何かおかしいなと思ったりしたらすぐに使用を中止し、医療機関を受診してください。

3-2:ミノキシジルの使用に注意が必要な人

以下に該当する方は、ミノキシジルを使用するにあたって医師または薬剤師に相談するのが推奨されています。

・今までに薬や化粧品等によりアレルギー症状(例えば、発疹・発赤、かゆみ、かぶれ等)を起こしたことがある人

高血圧の人、低血圧の人

心臓または腎臓に障害のある人

むくみのある人

家族、兄弟姉妹に壮年性脱毛症の人がいない

高齢者(65歳以上)

・甲状腺機能障害症、甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症の診断を受けている人

3-3:ミノキシジル服用や併用の注意点

ミノキシジル内服薬を風邪薬などの処方薬や市販薬と一緒に服用することは、まず問題ありません。しかし、既に高血圧治療薬を内服している場合では、降圧効果が過剰に出現してしまう可能性があるため、ミノキシジル内服薬を併用できない場合があります。

         3-4:ミノキシジルの使用をやめるとどうなる?

ミノキシジルの使用を止めると、髪質が変化する可能性があります。ミノキシジルを使用すると乱れていたヘアサイクルが改善されて「成長期」の期間が長く維持されるようになるからです。

「毛包」 の大きさは、「成長期」の長さにほぼ比例すると言われていますが、毛包が大きくなるとそれに比例して毛髪も太く育ちます。

「毛包」とは、頭皮の内側で毛根を包んでいる皮膚組織です。

毛根を生成・保護して抜けないように支持し、毛髪を育成する上で重要な働きをします。

しかし、ミノキシジルを止めたことで「成長期」が再び短くなってしまうと、毛包も育たず、毛髪も細いままになります。
すると毛髪のコシもなくなり、軟毛化してしまうのです。

ミノキシジル外用薬の使用で、皮膚症状の副作用が発現していた場合、ミノキシジルの使用を止めると、副作用は改善します。また、ミノキシジル内服薬によって副作用が発現していた場合でも、使用を止めると副作用が改善すると考えられます。ただし、改善までには少し時間がかかるかもしれません。

4章:ミノキシジルの適切な使用方法

この章ではミノキシジルの適切な使用方法について解説します。

具体的には

・ミノキシジル外用薬の使い方、ミノキシジルタブレットの飲み方

・ミノキシジルの購入方法、価格

について解説します。

4-1:ミノキシジルの用法・用量

4-1-1:ミノキシジル外用薬の使い方

外用薬のミノキシジルの使い方は、1日2回(朝・夜)1回あたり1mlを頭皮全体に塗り込むとされています。

薄毛が気になる部分だけでなく、「頭皮全体」というのがポイントです。

1mlと聞くと、非常に少なく感じるかもしれませんが、頭皮に行き渡らせるには十分な量です。既定の量よりも多く使用したり、回数を多くしたりすると思わぬ副作用を招くことも少なくありません。必ず指定された使用方法を守りましょう。

また、ミノキシジルを使用する場合、洗髪して頭皮マッサージをした後に使用するとより効果が高まるとされています。洗髪後はしっかり髪の毛を乾かしてから、塗布使用するようにしましょう。

4-1-2:ミノキシジルタブレットの飲み方

ミノキシジルタブレットは、有効成分5㎎を1日1~2回に分けて内服するのが一般的です。5㎎で十分な効果があらわれない場合は1日10㎎に増やす場合もあります。

もし、服用していて体調の変化を感じた場合、自己判断で服用を継続せずに早めに医師に相談してください。

4-2:ミノキシジルの購入方法・価格

ミノキシジル外用薬には、医師の診察と処方箋の発行が必要な「医療用医薬品」と、医師の処方なく自己判断で購入できる「一般医薬品」があります。

いずれも、同じ有効成分「ミノキシジル」を含みますが、一般的に医療用医薬品の方が濃度は高めです。その分、高い効果が期待できる一方、副作用が現れやすいのが難点とされています。

そのため、医師の厳重な管理が必要なため、自己判断では購入できません。

以下に主要なAGAクリニックでの価格をあげます。

ミノキシジル5%外用薬(60ml)

イースト駅前クリニック:5,500~5,780円(税込)

ミノキシジルタブレット

イースト駅前クリニック:8,300~9,000円(税込)

クリニックフォア:6.919円(税込)

AGAスマクリ:フィナステリドでセットで月額4.980円(税込)

湘南美容クリニック:デュタステリドとセット販売

AGAスキンクリニック:7,700円(税込)〜

まとめ:ミノキシジルとは、発毛治療・発毛剤に使われることが多い成分

この記事では

ミノキシジルは発毛治療・発毛剤に使われることが多い成分であること

・効果が出るまで約6ヶ月程度時間がかかること。

副作用が出現する可能性もあり、使用に注意が必要であること。

・ミノキシジルの適切な使用方法

について解説してきました。

ミノキシジルとは発毛治療、発毛剤で使用される代表的な成分です。

発毛因子の産生を促したり、毛乳頭細胞そのもの増殖させたりすることで発毛を促します。

効果出るまでは使用開始から6ヶ月ほどかかります。

副作用の発生頻度は低いですが、いくつかの副作用があります。そのため、アレルギーをはじめとする基礎疾患がある方は使用に注意が必要です。

ミノキシジルの使用をやめてしまうとヘアサイクル「成長期」が再び短くなってしまいます。

ミノキシジルの外用薬、タブレットには使用法があるので用法・用量を守って使用しましょう。

購入にあたっては医師の診察と処方箋が必要です。

この記事の内容を参考に、ミノキシジル配合の発毛剤を使用してAGA治療を始めてみましょう。


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